何を今更という方が殆どかと思いますが、初耳という方は寄ってらっしゃい見てらっしゃい。
なに活さん、正式名称「なにわ活版研究所」、これは株式会社大同印刷所のブランドの一つと考えてください(ホントの立ち位置は確かめてません(笑))。去年の春頃?から本格的に活版に携わっており、ちょうど時を同じくしてワタクシもTwitterでお知り合いになりました。暫くして手フートでのWSを始められその最初期に参加して、それから色々懇意にさせて頂いておる次第です(申込んでないWSに顔出したり、助手として手フート4台引取で某所まで同行したり、最近はWS参加者に手フートの取扱を一寸教えたり、勝手に金属活字や木活字拾ってたり。よう考えたら好き勝手させてもらってますな(すみません))。そうこうしているうちに、何やら活版以外の色んな印刷ガジェットまでが次第に増えてきて、まるで印刷のおもちゃ箱の様相を呈してきました(あくまで比喩です。ちゃんとした業務用です)。そんななに活さんのフェチぶりや時間貸し、WSなど、なに活さんオモロいでっせ、というのをご紹介します。
フェチぶり
金属活字少々
活版印刷機を譲って頂いた時に一緒に頂いたという金属活字。普通、活字なんて滅多に触れるものではないし、ましてや組版なんぞもってのほか、という印刷所が殆どの中(WS時などを除く)、その活字を弄らせてもらえます。勿論オールフリーというわけではなく、WSに参加した時に時間に余裕がある時とか、顔見知りになったとか、社長さんの気分とか(笑)そんな時に。活字植字を教えられる方はいませんが、それゆえ自己流で。以下の写真はワタクシがパズル感覚で組版したものです。適切なサイズの込物を見つけるのが大変なんですがその分楽しめます。2011年11月のリノカットWSで、なぜか活字を拾って。左上が活字を組み込んだ活字ホルダー。 |
木活字少々
2011年5月に社長さんがNYに活版行脚に行かれた時に購入。結構な量を仕入れて来られましたので勿論組版できます。というかその量とデカさでテンション上がります。以下の写真はワタクシが組ませてもらったときのもの。雑ですね(苦笑)ワタクシの記念すべき生涯初めての活字組版作業でもあります。最初が木活字というのは中々マニアックだと自負してます。木活字の群れ |
2011年6月、Twitter上での話の流れで急遽遊ばせてもらうことになったという。 |
ハイデルプラテンTP型
活版印刷機の代表格的存在と云っても過言ではないマシン。なに活さんのものは40年ものの後期型ですが、箔押しユニットが装着出来るめずらしい型です。このマシンの楽しいのはその動き。「風車」という異名を持つだけに、クワエがグルグル回ります。この楽しさは実見していただくのが一番。時間が許せば解説付きで動きを見せて頂けます。Heidelberg Tiegel (Windmill) TP type。写真は箔押しユニットを装着してる状態。 |
手フート6台
ハイデルプラテンと共に代表的なマシンで、これを見たことある方は多いかと思います。なに活さんには6台もあります。今のところ日本最多?かと思います。活版WSではこのマシンを1人1台使って行います。1人1台使用というのもめずらしいかと思います。ですのでWS中は思う存分手フートと活版印刷を堪能出来ます。2011年7月の貸切WSのひとコマ。手フートが6台見えます。 |
ミニミニ手フート、ガリ版ミニ印刷機、箔押し機、エンボス機、バーコ機
ここまで来るとマニアの世界。説明はアレなんで、以下は写真でご覧ください。アメリカのガリ版印刷機2台(両端)とミニミニ手フート(名刺サイズ対応) |
箔押し機。WSで体験出来るかと思います。 |
エンボス機2台。WSで体験出来るかと思います。 |
もしかしたらWSで体験出来るかも。 |
Vandercook SP-15
シリンダー式の、本来は活版校正機であるこれ、日本でここに1台のみ違いますかね、という代物。でシリンダー式なので印圧はスコブル綺麗に掛かります。これで作品刷った人間が云うんだから間違いないです!身体はゴツいけど操作は簡単で刷るのが楽しくなる1台。これも時間が許せば解説付きで動きを見せて頂けますし、もしかしたら体験出来るかも。Vandercook SP-15は手動式、ゆえに自分で刷った感を満喫できます |
Vandercookで刷ったワタクシの作品。こんなに綺麗に印圧が掛かります! |
時間貸しについて
ココがミソ。一通り手フートが扱える方は、手フートをレンタル出来るんです!
意外に浸透してないようなので強調します。
時間貸しで自分の名刺を100枚(両面)刷ってるところ |
で、実は、Vandercookも借りられるんです! いやこれホンマにスゴいことでっせ!(既出の上記Vandercookの写真は時間貸し時の写真です)
えっ、スゴいの分からない?!
う〜む、そういうときは実際に見て聴いて触ってもらうのが一番ですね。
ということで、実際に体験できる日が近々あるんです。
WSについて
なに活さんのWSには大きく分けて3つあります。- 定期開催WS
- 貸切WS
- スペシャルWS・ゆるWS
で、定期開催WSが2011年12月17日(土)開催されます!
お申込みはなに活さんのサイトから。
貸切WSというのは、お仲間で時間貸しのフルサポート付きとという感じでしょうか。仲間内で活版印刷体験したいという方が大勢いる場合に向いています。日時はなに活さんと要相談になります。
スペシャルWS・ゆるWSというのもあります。スペシャルWSというのはあるジャンルに特化したWSで、初回はリノリウムで版画を作りそれをバレンや手フート、Vandercookで刷るということをしました。
リノカットWSでの完成品たち |
ゆるWSというのは、半分真面目半分飲み会というテイの、その名の通りのゆる〜いWS的な何かです。
写真の限りでは完全に飲み会ですな。でもちゃんと奥では諸々の印刷機で遊んでます。 |
とまあこんな感じです。何度も云いますが、なに活さんのスゴいのは、時間が許せば、手フート以外の他のフェチな機械を見れたり動かしたりする体験が出来るものが多いこと。それから、活字でも遊べる、かもしれないこと。本当はココが一番スゴいところなんだけれども、意外に伝わってないところでもあります。初めての方は手フート体験でおなか一杯になるので無理もないんですが。とにかく1回なに活さんのWSに参加頂いて、あとは直談判してみてください。
というわけで、なに活さんは活版印刷を主に色んな印刷手法について研究・実践していますのでそちらに興味のある方、また自分で刷りたいけど自分で手フートなどを所持するのは…という方、その他なにか気になった方は一度覗きに行ってご相談してみてくださいな。
No comments:
Post a Comment