Tuesday, 19 February 2013

代表的な組版ステッキと、念願叶って入手したRouse Quarter Point Stickの紹介

組版ステッキを収集し始めて早1年半、只今22個になった(重複含む)。ほぼアメリカ製で一部ヨーロッパ製(イギリスとドイツ)、1個だけ日本製という内訳。国が変わればカタチも機能も違うのは非常に興味深い。古い時代はどの国も大体同じでネジ(Screw)留めタイプでRailに穴があるタイプ。

Common Screw Stick
19世紀前半までの主流、ネジ(Screw)留めタイプでRailに穴があるタイプ。通常Common Screw Stickと呼ばれる。

時代が下ると、アメリカ製は年が下るほどRailに穴が開きレバー(Clamp)でKneeを固定させるタイプが主流になるが、イギリス・ドイツ製はレバー(Clamp)でKneeを固定させるタイプでRailに穴は無いのをよく見かける。日本製はネジ(Screw)留めタイプでRailに穴が無いのをよく見かける。

Rouse Job Stick 10″ (detail)
アメリカ製代表、H. B. Rouse Job Stick。Railに穴が開きレバー(Clamp)でKneeを固定。

Bacher Composing Stick 7 3/4″×1 1/2″ (mark)Cefmor London Ec Composing Stick 8″ (knee)
左)ドイツ製Bacher Composing Stick。右)イギリス製Cefmor London Ec Composing Stick。共にRailに穴は無くレバー(Clamp)でKneeを固定。

Composing Stick (made in Japan)
日本製(製造元不明)。ネジ(Screw)留めタイプでRailに穴が無い。

[revised edition] General names and sizes of the composing stick
組版ステッキの部位名図

組版ステッキのバリエーションは、上記のように、Kneeの形状と固定方法によるところが大きい。ネジ留め式とレバー式が2大主流だが、特にアメリカでは変わり種と云ってもいい形式や機構が複雑なものが出現している。
“American Job Stick” 10″ (back)“American Job Stick” 10″ (slot)
アメリカ(製造元不明)。一見主流のレバー式だが、RailはKneeが噛むための溝を隠すように2重になっている。

Master Quick-set Stick 11″ (detail)
(恐らく)アメリカMaster社製Quick-set Stick。Kneeをバネ式のボタンで固定する方法のもの。Railには穴が2重に開いている。

The Star Composing StickThe Star Composing Stick (recesses)
アメリカStar社製The Star Composing Stick。Kneeはスライド式のレバーで固定、裏側にはKneeが噛むための溝がある。

Rouse Micrometer Stick 12″ (detail)
アメリカH. B. Rouse Micrometer Stick。Kneeの位置を何分の一ポイント単位で調整可能な機構が付いたタイプ。
必ずKneeの固定を外してから動かす(出ないと壊れる)。

そして、今回念願かなってやっと入手できたH. B. Rouse Quarter Point Stick!
Rouse Quarter Point Stick 10″ (detail)
分度器みたいな機構。真ん中の針状のものを指で軽くほんのちょっと持ち上げて動かす。

なかなか出回らない代物で、出ても真ん中の針状のものが壊れているものが多い。目盛りの1〜12はポイント。最大12ポイント分Kneeの位置を調整可能で、1つの歯が、名前の通り1/4ポイント分になっている。

組版ステッキの資料がなかなか無いので苦労しているが、以下にリンクを。

他の所有ステッキの写真はFlickrにて。

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